ゴミ箱の中のメモ帳

まだ見ぬ息子たちへ綴る手記

エクセルのパスワードが解析できないという職種:情報処理技術者

私が今の職場にやってきて1年が経過した。現在は情報処理から離れているが、できる人間はやらされるということで極稀に情報処理っぽい仕事が回ってくる。

だが、前職では情報係という係がありそこに所属していた。大学の情報処理局の職員。大学で情報処理を教えている教授を筆頭とした、数十人の部署になる。

エクセルのパスワードを忘れた、パスワードを掛けた人間が退職し、現在は連絡がつかない。

その対応依頼の返事として、親玉である教授と、その少し下の部長が言っていた一言。

エクセルのパスワードを解くことは出来ない。例えマイクロソフトでもそれは出来ないようになっている

そんな馬鹿なことはない。確かに、パスワードであるのだから総当たりをすると果てしなく時間がかかるかもしれない。だが、「解けないようになっている。」ということはない。時間がかかるだけで、マイクロソフトどころか、私でも解くことはできる。



私が前職に転職した理由が、当時の職場で大学と仕事をしていたときに、そこの情報担当の教師があまりにも知識がなく理解をしていなかったので、これなら私でも役に立てると思い応募した次第である。

だが、別の大学の教授でもそのレベルだ。頭が痛い。

大学の教授となる人間の情報処理のレベルというのは、教科書を教える能力程度で、実際に使えるような能力ではないとは理解していた。だが、教科書には暗号化という文字列が出てくるだろうし、それを解くことの難しさはあるにしろ、出来ない、出来ないようになっている、と答える低レベルさに頭が痛かった。

それを横で聞きながら私は無視していたが、その両者がいない場で、別の部署の上の人間と話している際に、エクセルのパスワードの話になった。ZIPの暗号化については16桁以上にしておくようにというのを別件で伝えていたが、エクセルのパスワードは解くことが出来ないのなら、手動で試せない4桁くらいでも十分ではないかと言われた。

確かに、先の教授の話を聞けばその発想にもなるだろう。機械的に解くことが出来ないのなら、一桁でも十分という発想になる。だが、手作業で1,2,3,4と入力されることを考えると、3桁や4桁もあれば十分だと考えるのは当然。

そんな話を聞き、そんな馬鹿な話はない、エクセルのパスワードくらい容易に解読できるという話をしたが、職員数千人の大学の教授の話、しかも、情報処理を専門としている教授の話となれば影響力が大きいようで、私がいくら説明しても信じてはもらえなかった。
別に信じて貰う必要はないのだが、いかにレベルが低い話をしているのかということは理解しておいて貰う必要があると思ったので、パスワードを解くパフォーマンスをすることにした。
だが実際には時間が掛かるので、パスワードは4桁までの数字のみと制限をつけた。

私が15分ほど調べながらPythonのコードを書き、4桁までのエクセルのパスワードを解くコードが完成した。
暗号化されがエクセルファイルをもらい、5分以内に解くと伝え、解読できたパスワードを付箋に書いて渡した。

これで理解してもらえたようだった。

自分で解読するパフォーマンスを行い悦に入るのもよいが、こんな人間が情報部門のトップであること、また、未来に羽ばたく若者に知識を伝える機関の教授がこの程度のレベルであることが現実であることを知るのは辛い。

普段の授業はどのようなことを行い、間違った知識を教えているのか聞く勇気はない。

これが、職業:情報処理技術者の現実のなのかもしれない。